運動効果は前々から分かっていたが 脳卒中遺伝子マウスも長寿出来る

 心身の健康や若返り、美しい体形づくり、動脈硬化の改善、また、心臓や脳をはじめ各臓器に運動が良い事は、かなり前から分かっていました。また、野菜類の食材には抗ガン効果だけではなく、多くの健康効果の科学的根拠や、また、人体に元々備わる驚異的とも思われる科学的根拠が次々に解明されはじめました。
 この度オーストラリアの研究グループが、運動に認知症の改善効果のある事を新たに発見しました。詳細は順次記述させていただきますが、認知力の低下をストップさせるだけではなく認知力を改善させ、認知症を回復させることを発見したのです。
 また、科学実験によって、脳卒中遺伝子を持ったマウスでも、食や運動で長寿出来ることが証明されました。しかし、問題は科学実験で証明される遥か以前に、多くの人たちの体験として、科学を遥かに超えて実証され一部の人たちに伝承されてきたことは数限りなくあるでしょう。

 

科学証明の前に重要な事実が沢山ある

 科学とは何ですか?・・・科学とは【ある対象を一定の目的、方法のもとに実験し、研究、その結果を体系的に組み立て、一般法則を見つけ出し、またその応用を考える学問。『旺文社国語辞典』より】とありました。つまり、健康関係でいうならば、「事実として元々自然界にある真理や法則を調べて分子レベルでそのメカニズムを裏付けること」であり、言い方を変えれば、「法則に理屈をはりつけること」とも言えそうです。
 諸種角度から、よく確かめて危険がなく良しとできるデータがあるなら活用すべきではないでしょうか。科学的証明を待つということは、それだけ後れを取ることの確かな証でもあるのです。一般の人たちが知って常識となるまでには、60年なら早い方で200年以上かかる場合もあるということです。1,000年かかるかも知れません。

 

現代西洋医学は、カゼや病気の原因が分かっていない

 科学とは、既に自然界に存在した法則や現在ある法則に、道筋を付ける(理屈を付ける)作業です。 一般的に科学に頼り過ぎる面がありませんか?・・・ 慎重に行動することは欠かせませんが、人体のこと、健康のことになるとなおさらです。病気の原因が分からず、カゼの原因すら分からず、分からないまま病名だけを付け、症状を抑えるだけの薬を出す。対症療法一辺倒では、病苦や疾患が激増するばかりです。この現実をしっかり見て下さい。しっかりと現実を見て、カゼ薬を飲むか飲まないかを判断する必要があると思います。
 各界の専門学者は「科学的に証明されているのは現象の入り口のまたその一部にしか過ぎない」と言っています。科学的に証明することは大変重要です。しかし、証明されるまで待っているのは、決して得策でもなければ賢明ではないと思います。科学的証明は今後何千年、いやそれ以上、人類が生存する限り続くでしょう。
 科学的証明を待っていては、時として何千年も後れを取ってしまう事にもなり兼ねません。科学がなくとも、現象や真実はあるのです。科学がなくとも、地球は回っているし引力もあるのです。この事実を事実として活用することも、ことに於いては重要不可欠となります。体験的に繰り返し実証された良きことは事実として認め、実行に移す必要があります。

 

体内で見事な科学的若返り治療  脳神経細胞の再生能力があった

 事故や体質の悪化により失われた細胞、組織、器官の再生や機能の回復を目的とする現代医学による再生医療の研究が話題になっています。
 このような時に何と、認知症改善の為の脳神経細胞の再生を人体が自ら行うことが出来るという、分子レベルでの解明がありました。また、その為にはどうしたらよいのか等、明解な発見がありました。人体の中にこそ脳神経細胞の素晴らしい再生医療システムがあり、失われた認知症患者の脳神経細胞を再生する能力があったという話です。

 

後期高齢者が生きがいを持って 楽しく元気に働ける健康社会をつくろう

 「さんざっぱら働いてきたのだから、80歳になってまで働きたくないよ。」という方もいましたが、充分理解できますし、元気でおられるだけで素晴らしいのですから、それはそれで、好きなことをなさっていただきたいと思います。
 昇地三郎さんは、106歳になった今でも若者の為に「生き方」の本を出版しました。また、お年寄りが元気に楽しく過ごせるように、昇地三郎さんは椅子に座ってでもできる簡単な運動を教え、地域活動も盛んに行っています。
 これからの時代は、高齢者が更に激増します。だからこそ、高齢者が元気に働ける健康といつまでも希望を持って追いかけることの出来る夢が必要だと思います。80歳からが、働き盛りの健康をつくって、元気に楽しく働いて高額とは言わなくても、税金を納められる、そんな健康社会。自然治癒医学(真癒医学)の50年の活動によって、そんな健康をつくることが明らかに可能となってきました。
 また、周りの人達に役立つライフスタイルを、出来るだけ早くから、それぞれがデザインして行くことも可能な健康をつくることが出来るようになって来ました。その根本的コンセプトが、「病気有効論」であり「自創式総合自然治療法」なのです。

 

マウスの実験と脳の持つ再生能力

 分子レベルでの発見は、運動をするとフラフトカインという蛋白質が増えていました。このフラフトカインは認知能力プロセスを制御する鍵であることを示しています。
 運動することによりフラフトカインがミトログリア細胞を刺激すると、脳神経細胞が増殖することが分かったのです。

認知症が回復

 4uほどの小さなターンテーブルにマウスを乗せ、軽い衝撃を受ける場所を数か所設置しました。若いマウスAは壁の位置などから直ぐに衝撃のある場所を記憶し避けることが出来ました。
 しかし、年取った認知症のマウスBは衝撃を受ける場所を記憶することが出来ませんでした。しかし、マウスBを廻り車で運動させてから同じ実験をしたら、マウスBは衝撃を記憶して避けることが出来るようになったというものです。つまり、認知症が回復したという事実を確認することが出来ました。以前にサルの実験で、食による親子ほどの若返り効果の出ることが確認されましたが、次々に新たな科学的発見がなされています。


図解


 マウスBは、運動することによってフラフトカインやミトログリア細胞の影響により、脳神経細胞が再生して認知障害が改善したという実験でした。認知力を喪失した脳神経細胞が再生するということは、人体の他の再生能力や若返り能力が科学的に実証されている長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)の増殖と併せて、認知症の回復と心身の若返りが可能であるという科学的実証であり大発見であると言えるのではないでしょうか。
 この発見によって、正しく運動や食の在り方を学び実践すれば、誰でも簡単に自分自身で意識的に自信を持って若返ることが出来ると言うことになります。

 

人体(脳)の認知症回復能力発見

薬や治療のリスクが皆無

 しかも、無理なく手術や薬の副作用等のリスクを心配することなく、安心して楽しみながら心身両面の健康と若さをつくることが出来るのです。しかも、ジムへ通わなくても自分で運動は行うことが出来るし、食は季節の旬な食材(美味で栄養価も最高)は価格も最も安い。心身ともに若返って健康になり認知症を回復することは、薬や医療の必要も一切ないから心配する必要な無くなり、最も安上がりでもあると言えそうです。
 NPO法人 日本自然治癒力研究会で、運動の健康効果を数え挙げたら58もの有効作用がありました。しかし、人体が持っている運動効果は、実際にはこの倍以上も及ぶものと思われます。悪玉コレステロールや動脈硬化への治療効果、ストレス物質の排出効果、自律神経バランス調整効果、糖尿病の場合はインスリンを打たなくても、運動をすることによりレセプターが開きブドウ糖を吸収することが分かっています。「心、食、動、療、哲、環、医」7つのエッセンスを整えたうえでの運動効果は、例え「1Mエクササイズ(一分間運動)」であっても計り知れないほどの効果を期待できると思います。

運動効果を更に増加させる、食の重要性

 美食飽食や暴飲暴食は、肥満や糖尿病、動脈硬化やメタボリックシンドロームをつくり出し生命にとって大きなリスクとなります。このように食が大きな影響を与え体質を悪化している場合の運動は大変生命にとっても危険です。運動を行うことで、命取りになる事も考えられるからです。

 

脳には、再生増殖能力があった

細胞の増殖には、ガン遺伝子が必要だった

 人体に於いて、肝臓や胃、血管や運動神経その他、多くの部位に於ける細胞や組織及び器官も再生能力のある事は知られていました。私たちの肝臓は、三分の一残っていれば、失われた三分の二を再生できるということで、臓器の中でも特に肝臓は再生能力があることが分かっていました。また、脳神経細胞が海馬で生まれ、必要とする部位へ移動してニューロンを接続することも科学的に解明されていました。利根川進(ノーベル生理学医学賞受賞者)・アメリカマサッツセッツ工科大学(MIT)教授らのグループは、「bcl2」という、ガン遺伝子に中枢神経細胞の成長や再生を促進する働きがあることを発見しました。(読売新聞97/01/30東京夕刊社会面02段)


 進化の賜物なのか、天与の能力なのか、いづれにしても人体には人知や現代医学を遥かに超える能力が備わっていることは事実であり、驚嘆すべきことと言えるのではないでしょうか。
 胎内にあった自己のDNAを持った一個の細胞が、たった「とつきとうか(10ヶ月と10日)」ほどの間に自己の人体を全てつくりました。つまり、自己の一個の細胞が自己の人体をつくったということであり、とりもなおさず「人体は自分でつくった」のです。考えてみて下さい。私たちの一つ一つの細胞には、人体を全てつくるほどの能力があるということです。つくる能力を持つ者は、最も優秀な治す能力を持っているといえますが、自己治療を行う上で必要な部品までつくり出(再生)していた、ということでしょうか。人体が認知症の自己治療能力を持っていたという今回の発見は、人体の持っている根本的健康回復能力と共に、かなり高度な再生能力が人体にはあったという明白な証明であり、同時に、人体には未だ解明されていないが限りなく大きな期待の持てる、健康回復能力を発揮させる可能性のあることを暗示させる発見でもあった気がします。
 自己再生能力の正しい方法を知ることが出来るならば、今回の発見は自助努力により、認知症を治すだけではなく明らかに若返ることが可能だという科学的な確証であり、明白にそのような若返りと健康増進の為の科学的な大発見であったと言えるのではないでしょうか。

 





GWWロゴ